こんにちは(*^^*)
うえだみなみ乳児院パーマネンシーチームです。
新型コロナウィルスの感染が拡大している今、
不安や心配を抱えながら子育てを頑張っておられるお父さん、
お母さんへ、よくある、いくつかの心配について
Q&Aをご紹介しています。
Q&Aをご紹介してくださったのは、
安藤 智子先生(筑波大学 臨床心理士)です。
(うえだみなみ乳児院で実施している
「安心感の輪」子育てプログラムで以前スーパービジョンを
受けました。)
こころの専門的な視点からのQ&A、
気軽に読んでみてくださいね。
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Q;子どもにストレスが溜まっている「サイン」は
どんなことがありますか?(→前回③をご覧ください)
子どもにストレスが溜まっている「サイン」に
どう対応しますか?
A; 子どもの気持ちの状態は、何気ない話や遊びの中に現れます。
「いつもと違うな」と、気付くことがあるのではないでしょうか。
ごっこ遊びの中で、車が事故にあって倒れたり、
怪獣にやられたり、
怖いテーマが出てくるかもしれません。
「つまらないな」とか、
「怖いな」とか、
「こわしちゃうぞ」
と言ったネガティブな気持ちが出てくることもあるでしょう。
でてきたらそれはウェルカムです。
救急車を使って助けに行ってあげたり、
怪獣から守る何かのキャラを出してもよいでしょう。
ハッピーエンドにならなくてもOKです。
繰り返し遊んでいるうちに
怪獣が優しいものになるかもしれません。
もっと具体的に不安を言うことができる子もいるでしょう。
落ち着いて聞いてあげましょう。
基本は、
「不安がらなくていいよ」ではなく、
「そう思うよね」と
肯定することから始めましょう。
ささやかなやりとりひとつひとつが、子どもの心を支えます。
不安が何かを聞いてみましょう。
「もうお友だちに会えないの?」
など具体的なことには、子どもがわかる言葉で
お話されてください。
「今はみんな家にいることになっているけど、
それが終わりになったら、必ずまた会って、
前のように一緒に遊べるよ」
と保証しましょう。
「気になることを教えてくれてありがとう」と思って
きかれるとよいです。
今後の発達の過程で、
本当に困ったときに親に言ったら安心できる
という体験は子どもの心身の発達にとって、大きな基盤になります。
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今回は、前回に引き続き、ストレスが溜まっている子どもの
「サイン」に私たちはどう接していけばよいかについてでした。
安心させてあげたいときに
(例えば)「こわくないよ」
と私たちは言ってあげたくなるのですが、
「そう思うよね」
と声をかけてあげ、そう思った子どもの気持ちを大切にして
いけたらいいですね。
次回、今この時、子育ての場面での心配Q&A ⑤へ
続きます。
~安心できる日常が一日も早く戻りますように~